猫の脱走対策はおこなっていますか?
「うちの子は出たがらないから大丈夫」と対策をしていない飼い主さんもいるかもしれません。
脱走を企てる猫も居ますが、大きな音などでパニックになり意図せぬ脱走になることもあります。
脱走しそうな猫もそうではない猫も、十部な対策をしていないと迎え入れた猫を危険に晒すことになります。
この記事では、猫の脱走対策が必要な理由と対策のポイント、万が一脱走した場合の対応がわかります。対策がまだできていない人はチェックしていきましょう。
猫にとって外の世界は憧れの世界

完全室内飼いの場合は、一度も外に出たことない猫も多いと思います。
そんな猫にとって外の世界は刺激がたくさんあり憧れの世界かもしれません。
猫は窓から外を眺めるのが大好きです。
窓から見える世界は、風で動く木や葉、鳥や虫が飛んでいたり、子供が走り回っていたり。
安全で安心して過ごせる家の中と比べると、好奇心をくすぐる光景がいっぱいです。
猫は完全室内飼い

猫にとって魅力的な外の世界は危険がいっぱいであり、猫を迎え入れるのであれば完全室内飼いをおすすめします。
猫は自由に家の中や屋外を出入りしている印象をおもちの人も居ると思いますが、猫にとっては外は危険がいっぱいです。
猫の安全を守り、健康で長生きしてもらうのは飼い主さんの努めです。
猫にとっては外は危険がいっぱい

外の世界は猫にとって魅力的で憧れがあるかもしれませんが、実は危険がいっぱいです。
では、どのような危険が潜んでいるのかチェックしていきましょう。
交通事故
猫は俊敏なイメージがありますが、交通事故にあいやすい動物です。
もちろんですが猫は交通ルールはわかりませんし、車がどう進んでくるなんてわかっていません。
車が走ってきているところに飛び出してしまい、そのまま走り抜けようとしたり、車に気付いても驚いてその場で固まり防御の姿勢をとることが多いため事故にあってしまいます。
外に出た猫はパニックになっている場合もあり、事故にあってしまうリスクもあります。
交通事故にあうと、命を落としたりケガをしてしまったりと無事に済むことの方が少ないでしょう。
猫の命を守るためにも脱走の対策をおこないましょう。
ケンカによるケガ
外で生活する猫はなわばりがあり、なわばり内で生活しています。
そのためなわばり内の部外者は徹底的に追い出そうとします。
脱走してしまった猫は外で暮らす猫にとっては部外者であり、なわばり内に入れば敵とみなされます。
ケンカにまで発展してしまうとケガしてしまうリスクが高くなります。
感染症
家の外で別の猫に遭遇すると何らかの感染症のリスクが高まります。
ウィルスをもらってしまい感染症となってしまったり、ノミやダニなどの寄生虫をもらってしまう可能性があります。
また、蚊やマダニなど猫以外から媒介する病気もあります。
そのため、完全室内飼いの猫に比べると外に出る猫は病気を患ってしまう可能性が高いのです。
虐待
悲しいことですが、猫を虐待してしまうヒトは居ます。
外で暮らす猫を嫌い虐めてしまうヒトや、ストレス発散のために虐待をしてしまうようなヒトも居ます。
実際に里親募集サイトを通じて猫を数十匹譲り受け次々に失踪しているような事案もあります。
真相はわかりませんがそのような行為をしてしまうヒトは居るのです。
人慣れしている猫が脱走してしまった場合は、そのような虐待をすることが目的のヒトに遭遇してしまうリスクも高まってしまいます。
脱走を防ぐためにできること

では、脱走を防ぐために飼い主さんには何ができるでしょうか。
脱走が多いとされる場所とその対策方法を確認しましょう。
玄関
脱走で1番多い場所は玄関です。
飼い主さんの帰宅時や宅配便などで、玄関のドアが開く時を狙って脱走することは多くあります。
特に帰宅時は飼い主さんの帰りを早めに察知し玄関で待ち構えていることも。
対策としては、外側からドアが開くことに関してはゲートや柵を設置する。
内側からドアを開けることに関しては猫を抱っこしてから開ける。ことが挙げられます。
ベランダ
ベランダから飛び降りたり、屋根伝いに脱走することは猫にとっては難しいとではありません。
ベランダで日光浴をする猫が柵の隙間から脱走してしまったり、飼い主さんが洗濯物などでベランダに出入りする隙にいつの間にか出ていたなどが挙げられます。
対策としては、ベランダに柵やネットを取り付けることや、ベランダに出るときに猫を別の部屋に隔離することです。
窓
窓からの脱走は、窓を開け網戸にしている時に多く起こります。
猫が網戸を破ったり、自分で開けたりして脱走することが大半です。
外の気温が過ごしやすいような季節には窓を開けたままにしておく機会も多く、閉め忘れには注意が必要。
対策としては、網戸ストッパーを使用して猫が自分で開けることができないようにすること。
また、網戸の網を金属製に変え破ることができないようにすることです。
猫が脱走したときにできること

では、猫が脱走してしまった場合は、どのような対応をするべきなのか。
脱走した猫の探し方
1.探すときに必要なものを準備
- キャリーバッグ(または洗濯ネット)
- バスタオルやブランケット
- エサやおやつ
- 懐中電灯
上記のものを準備して持って行きましょう。
2.まずは落ち着いて近所を名前を呼びながら探しましょう。
パッと見えるところに居ることよりも、見えにくいところに身を潜めていることが多いです。
車の下、エアコン室外機の下、物置の下、建物の隙間など少し暗くて狭いところを探してみます。
完全室内猫であれば行動範囲は思った程広くなく、半径100m以内に居ることが多いといわれています。
近くの潜める場所を徹底的に探してみましょう。
3.猫を見つけたときは、大声で呼びかけたり、走って駆け寄ったりせずに優しく声かけ持参したエサやおやつでおびき寄せます。
近づいてきたらタオルなどをかぶせて確保し、キャリーバッグや洗濯ネットに入れて安全に連れて帰ります。
脱走した猫はパニックになっていることもあるため、安全に連れて帰るためには抱っこではなくキャリーバッグに入れて連れ帰りましょう。
どうしても見つからない場合は呼びかけを。
すぐに見つからない場合は、脱走した猫であることを知らせることも1つの手段です。
近所の人へ聞き込みや動物愛護センターや動物病院への連絡、張り紙やチラシ、SNSでの呼びかけをしてみるのもよいでしょう。
張り紙やチラシでは、猫の写真を大きく載せて特徴と連絡先を記載しておきましょう。
わかりやすい特徴として、毛の色、長さ、目の色、体の大きさ、尻尾の形状などが挙げられます。
マイクロチップ
猫が脱走や災害などで迷子になったり、事故にあったりして保護されたときに、マイクロチップの情報を読取ることで飼い主さんと再会できる確率が高くなります。
実際に「2016年4月に起こった熊本地震では、保護された猫のうち、マイクロチップを装着していた猫の多くは飼い主さんと再会できた」そうです。
現在は改正動物愛護法により、マイクロチップ装着が義務化されており、2022年6月以降にペットショップやブリーダーから迎え入れた猫にはマイクロチップが装着されていることになります。
すでに迎え入れている猫には努力義務となるため、希望する場合は動物病院で装着してもらえます。
外見でマイクロチップの装着がわからず野良猫と思われたり、GPS機能はないため追跡まではできないなど有用性が高いとはいえないかもしれません。
ですが、迷子になったときの再開確率が上がるのは大きなメリットです。
もし未装着であれば検討してみるのもよいかもしれません。
まとめ
猫の脱走は日頃の対策ともしものときの備えをしておくことが大切です。
万が一脱走したときも、家の近くに居ることが多いので重点的に探しましょう。
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