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【緊急事態】猫がゴムを食べた!対処法と誤飲予防について

ヘアゴムと猫 猫のいる暮らし
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「猫が誤ってゴムを食べてしまった」「猫が輪ゴムを飲み込んでしまった」

そんな経験のある飼い主さんは少なくないでしょう。猫はなぜか輪ゴムを誤って食べてしまうことがあります。食べ物ではないため、体調に影響がないのか心配になることでしょう。

この記事では、「誤飲時の応急対応」や「輪ゴムの誤飲予防」について知ることができます。実際にゴムを食べてしまった時に、どのような対応をするべきか、またゴムを誤って食べることを防止する方法、猫がゴムを食べてしまう理由について詳しく解説します。さらに実際に猫がゴムを食べてしまった実体験も紹介していきます。

猫がゴムを食べてしまった場合の悩みや心配を解消し、冷静な判断と迅速な行動ができるよう、確認していきましょう。

猫がゴムを食べてしまった時の対処方法

猫がゴムを食べてしまった時の対処方法を紹介します。飼い主さんが慌てて行動し、猫が警戒してしまわないように落ち着いて対応していきましょう。

猫の様子がいつもと違わないか確認

元気がない・ぐったりしている

食欲不振

呼吸困難

吐こうとして吐けない

嘔吐

上記のような症状がある場合は、ゴムが消化管のどこかで詰まっている可能性も考えられます。できるだけ早急に動物病院の受診をしましょう。

食べてしまったゴムを吐き出していないか確認

ゴムを食べてしまったときは吐き出していないか確認します。飲み込む途中で吐き出す場合や、誤って食べてしまった場合でも、猫自身が不快になり吐き出すこともあります。

猫が誤って食べてしまった場合、その場ですぐ吐く時や別の場所に移動して吐く場合とあります。猫の様子が普段と変わらない場合は、吐き出しているものがないか家の中を確認してみましょう。

排泄物として出てくることを確認

ゴムを食べてしまったがいつもと様子が変わらない場合は、自然排便を待つこともあります。食べてしまったゴムが小さなものである場合や、猫に症状がない場合には、便と一緒に排泄する選択をすることがあります。

ゴム自体が小さいものや短いものであれば、順調に肛門まで通過し、便と一緒にでてくることも多くあるのです。個体差がありますが、通常1~3日で排便されます。ただし、誤ってゴムなど異物を食べてしまった時は、便秘になりやすい傾向ですので3日間は待ってみましょう

飼い主さん自身で、自然排便に任せてよいかの判断は難しい場合もあるため、病院を受診し獣医師に判断してもらうと安心です。また、3日待っても便と一緒に出ていない場合も、一度病院に連れて行くことをおすすめします。

食べてしまったゴムの形状を把握しておく

間違いなくゴムを食べてしまったとわかる場合は、そのゴムの形状を把握しておきましょう。

輪ゴムなのかヘアゴムなのか、太さや長さなどをだいたいでいいので覚えておきます。なぜなら、元の形状がわからないと排泄時に一緒に出てきたものが、全部間違いなく出てしまっているのかわからないからです。

例えば、長めのゴムを食べてしまったときに、細かく噛みきって食べているのか、そのまま丸飲みしているのかはわかりません。細かく噛みきって食べてしまっていた場合も、元の形状を把握することで全部出たのか、一部のみなのかがわかります。

そのため、間違いなく食べたものがわかるときはそのゴムの形状を把握しておきましょう。飼い主さん自身の安心につながります。

ゴムを食べてしまった時にやってはいけないこと

ゴムを食べてしまったときに、やってはいけないことは飼い主さんが焦ったり大騒ぎすることです。飼い主さんが、焦り驚き大きな声を出して近づいたりすると、猫もびっくりして警戒してしまいます。

ゴムを食べてしまったことがわかると、焦る気持ちもわかりますが、落ち着いて猫の状態を確認してあげましょう。異変がある際には、猫を病院に連れて行く必要があります。猫がびっくりして警戒してしまうと、キャリーケースに入ってもらったり、病院へ連れて行く準備にも時間を割かれます。また、病院に連れて行くかどうかの判断を迅速にするためにも、まずは飼い主さんが落ち着いて行動しましょう。

猫がゴムを食べてしまった時の危険性

くつろぐ黒猫

猫がゴムを食べてしまったときの危険性について説明します。

すぐに吐き出したり自然排泄できるとよいのですが、誤って食べてしまった時のリスクも理解しておきましょう。

腸閉塞

猫が誤ってゴムを食べてしまったときには、腸閉塞となるリスクがあります。

腸閉塞とは、腸が詰まってしまい腸管の流れが滞ってしまっている状態のことです。

このような状態になると、詰まったところより先に腸管内の内容物が流れていかないため、排便の消失がみられ、頻回な嘔吐や腹部の痛みを生じることになります。

通常輪ゴム程度のものであれば、腸閉塞を起こすことは少ないと言われていますが、大きめなゴムや太いゴムなどであれば、閉塞のリスクはあります。

食道閉塞

猫が誤ってゴムを食べてしまったときに起こり得るリスクとして、食道閉塞が考えられます。

食道閉塞とは、誤飲したものが胃に入る前の食道で引っかかりその先の流れが滞ってしまっている状態です。食道閉塞をおこすと、食べたものは胃に入ることなく、そのまま吐き出します。胃から出るわけではないので、お腹に力を入れずに吐くことになります。

通常、輪ゴム程度の大きさでは食道にも引っかかることは少なく、食道閉塞はあまりないといわれています。大きめのゴム製品の場合は否定できないため注意しておきましょう。

猫はなぜゴムが好きなのか

おもちゃのネズミの尻尾を噛む猫

ゴム好きな猫はゴム製品を出しっぱなしにしておくと、すぐに見つけて遊んだり噛んだりしています。では、なぜ猫はゴム製品が好きなのか?確認していきましょう。

形状や匂い

猫がゴム好きな理由として考えられるのが、形や匂いです。

形状としては、ゴムでも輪ゴムやヘアゴムなど比較的細くて長い形状のものを好む傾向があります。噛んで遊んでいるうちに、輪ゴムを誤って食べてしまいやすい原因は細いゴムであることも1つの要因でしょう。

輪ゴムなどは独特の匂いがしており、匂いでゴムがあることがわかるのか、すぐに見つけ出し噛んでしまいます。おもちゃの猫じゃらしの紐がゴムでできているものもあり、おもちゃの匂いとして認識しているのかもしれません。または、単純にゴムの匂いが気になり見つけ出しているのかもしれません。

このように、形や匂いでゴムが好きな猫は、輪ゴムやヘアゴム、ラバーブラシなどゴム製品を見つけだし、すぐに口に入れたがります。

噛んだ時の感触

猫がゴムを好きな理由として考えられることは、噛んだ時の感触があげられます。

噛みちぎる感覚や噛みごたえがよいのか、好んで噛む猫もいます。

噛むこと自体はストレスを感じているときのサインとして考えられています。

猫からすると硬すぎず、噛みちぎれるものであるため噛みやすいのかもしれません。また、輪ゴムの感触が、小動物の皮や筋のような食感であり本能的に噛みちぎりたくなるのかもしれません。

猫がゴムを食べてしまう理由

猫の口周り

猫がゴムを食べてしまいやすいことにもいくつかの原因があります。その理由を確認していきましょう。

猫の口腔内の構造的理由

猫がゴムを食べてしまう理由は、猫の口腔内の機能にも関係しています。

猫はもともと肉食動物であり、食べ物を丸飲みする動物です。

丸飲みするときに、ものを喉の奥へと送り込み、補助的に働いてくれるのが「舌」になります。ですので猫は「舌」の筋肉が発達してます。

また、猫の「舌」はザラザラしています。ザラザラは小さな突起でその先端は、喉の奥の方に向かって生えています。つまり、ゴムなどをカミカミして遊んでいたり、舐めていたりすると、「舌」の突起に引っかかり喉の奥に自然と運び込まれてしまいます。喉の奥に運び込まれると、反射的に飲み込んでしまうということです。

以上のことから、猫の口腔内の作りから飲み込んでしまいやすいのです。

獲物のような食感

猫がゴムを食べてしまう理由のひとつには、噛んだ時の食感があげられます。

匂いや味は食べ物とは違いますが、噛んだ時の食感が獲物の皮や筋の食感に似ているため本能的に噛みちぎることを好み、飲み込んでしまいます。

猫の精神的な理由

猫がゴムを食べてしまう理由には、精神的な理由もあります。

誤って食べてしまうのではなく、食餌として不適切なものを食べてしまう「異食症(異嗜)」の場合です。

異食症としての症状は、ゴム以外にも衣類や金属、ペットシーツなど餌として不自然なものを食べてしまいます。このようなケースでは、人の関心を引こうとして異物を食べてしまうこともあるそうです。

原因はさまざま考えられますが、分離不安などの不安が引き金になっていることも多くあります。

このような症状が疑われる場合は、迷わず動物病院を受診しましょう。

猫がゴムを食べないようにするためには?

ゴム紐を狙う猫

では、猫がゴムを食べないようにするためにはどのような対策が必要となるでしょうか?具体的な対策を確認しておきましょう。

ゴム製品を片付けておく

まず一番大事なことは、猫が食べてしまうゴム製品を片付けておくことです。

ゴムを置きっぱなしにしたり、猫がすぐに取れる場所に置いたりしていませんか?猫はすぐにゴム製品を見つけ出し、噛んだり口にしたりして遊んでしまうことでしょう。また、猫は賢くどこにゴムが片付けてあるか理解しています。猫が自分で取り出せるような場所での保管は避けることで、誤って食べてしまうリスクを減らすことができます。

飼い主さんの目が離れるときには必ず片付けるようにしておきましょう。

猫のおもちゃの素材に注意する

ゴムを食べないようにするためには、猫の遊ぶおもちゃの素材にも気をつけましょう。

ゴムが使われているおもちゃはあまり多くないですが、ラバー製のものもありますし、猫じゃらしの紐の部分がゴム製のものもあります。おもちゃとして遊んでいるうちに、噛みちぎり食べてしまうリスクがでてきます。ゴム好きの猫がいる場合は、おもちゃを飼うときに素材を意識すると安心かもしれません。

実際我が家の猫たちは、猫じゃらしのゴム紐の部分は何度も噛みちぎっています。使用すること自体は問題ないですが、ゴム製品と同様におもちゃも片付けておくことが大切になります。

猫のストレス解消をする

ゴムを食べないようにするために、猫のストレスを解消するように努めましょう。

猫はストレスからゴム製品を噛んでしまうこともあります。そのため、その原因となるストレスを取り除き、噛んでしまう行動を抑制させましょう。

具体的には、猫と一緒に遊んだり、ブラッシングしたり、コミュニケーションをとり猫のストレス解消できるようにしましょう。

実際に猫がゴムを食べた時の体験談

カラフルな輪ゴム

我が家でも猫を3匹飼っており、そのうちの1匹がゴム好きです。恥ずかしながら何度かゴムを食べてしまったこともあります。実体験として食べてしまったりイタズラしたゴム製品をあげておきます。

輪ゴムでのいたずら

初めてのイタズラは輪ゴムでした。

冷蔵庫にマグネットでくっつける「輪ゴムかけ」にかけていた輪ゴムを爪にかけてひっぱり、全て噛みちぎっていました

冷蔵庫前の床にちぎれた輪ゴムが大量に落ちていたときはびっくりしました。

この時噛みちぎる感触を覚えたのか、それまでなかったゴム製品をみつけると噛みちぎるという行動が多くなりました。

ただ初めてのこの時は、噛みちぎるのみで恐らく飲み込んではなかったようです。数日間気をつけて見ていましたが、変わった様子もなく、便と一緒に出ている様子もありませんでした。

輪ゴムを飲み込む

初めての誤飲は、定番の輪ゴムでした。これは通常の小さめの細い輪ゴムではなく、太めの輪ゴムでした。

猫砂を交換した時に、猫砂を全部使い切らずに残ったので、太めの輪ゴムで袋を縛って置いていました。猫でも開けられる小物入れの中に片付けていたため、猫が見つけてゴムを引っ張り出し、遊び食べてしまったのです。まさか自分で小物入れを開けて取り出すとは思わず、油断していました。5cm程度噛みちぎられており、吐き出した形跡もなく様子も変わってなかったため、自然排出を待ちました。2日後無事に便と一緒に排出されました。

ブラッシング用のラバーブラシを噛みちぎる

ラバー製猫用ブラシ

猫のブラッシング用のラバーブラシも飲み込んでしまっことがあります。

ブラシはそれまでいたずらされたことがなく、他のコームやアンダーコート用ブラシと一緒にラバブラシも保管していました。気づいた時は、ラバー製のブラシを噛みまくりボロボロにして、一部飲み込んでしまっていました。

よく考えると、この頃すでにゴム好きの片鱗を見せていたため、ラバー製のブラシにはもっと気をつけるべきでした。

こちらも、数日後にラバーブラシのかけらが便と一緒に排出されました。

スマホスタンドを噛みちぎる

ラバー製スマホスタンド

こちらは、誤って食べることはありませんでしたが、噛みちぎり危ないと思ったのがラバー製の100均のスマホスタンドです。

これは使用後すぐ片付けることを忘れてそのまま寝てしまい、ゴム好きの子が噛みちぎっていました。使用中は噛みちぎることはありませんが、使用後にそのままにしていたため猫が遊んでしまいました。

朝にはボロボロのスマホスタンドと食いちぎられた残骸たち。食いちぎられたスマホスタンドを確認すると、幸い噛みちぎっただけで飲み込んでいなかったのでよかったです。食いちぎった所を飲み込んでしまっていてもおかしくなかったため、危ないところでした。

まとめ

ゴム製品は猫にとって、噛みちぎったり飲み込んだりしやすい素材です。

誤って食べてしまった場合でも小さいものでは、自然と排出されますが、大きいものが詰まったり長いものを飲み込んだりするとひどい時は命の危険に関わってしまいます。

イタズラしたり猫が遊んでしまいそうなものは徹底して片付けるようにしましょう。

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