猫のブラッシングは大事なお手入れの1つです。
ブラッシングには猫の抜け毛対策や毛玉や汚れを取り除くだけではなく、猫の健康管理にも役立つお手入れです。また、ブラッシングは猫とのコミュニーケーションの一環でもあり、飼い主さんとの信頼関係構築にも効果があります。
この記事では、猫のブラッシングの効果と頻度を解説します。さらに、実際に毎日ブラッシングをしている飼い主さんの体験談も含めてご紹介します。
猫のブラッシングは毎日しても問題なし

猫のブラッシングは毎日行なっても問題ありません。むしろ毎日のブラッシングをおすすめします。
実はブラッシングを毎日行なうことで、猫の健康維持やストレス緩和、飼い主さんとの信頼関係構築など多くのメリットをもたらしてくれます。
ブラッシングといえば抜け毛対策が思い浮かびますが、その効果には抜け毛対策のみならず、猫と飼い主さんの信頼関係を築くことももたらします。特に毎日行なうことで、アログルーミングと言われる猫の愛情表現の1つとしての行動となります。
また、毎日行なうことで猫の皮膚や被毛の状態変化にいち早く気づくことができ健康チェックの役割を果たしています。
もちろん、ブラッシングは猫が嫌がらないやり方や、やり過ぎることで皮膚を傷つけるようなことは避ける必要があります。基本的なやり方さえ間違わなければ、毎日のブラッシングは、抜け毛対策や猫の健康管理、信頼関係を築くことにつながり猫との快適な生活を送る上で大切な行動になるでしょう。
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猫のブラッシング効果

猫のお手入れのひとつとしてブラッシングは欠かせません。
そんなブラッシングの効果には、抜け毛の除去や健康維持、リラックス効果等があります。
例えば猫はグルーミングをして全身をキレイに保ちますが、その際一緒に自身の抜け毛を飲み込んでしまいます。抜け毛の処理ができていない状態で、グルーミングをすると飲み込む毛の量が多くなり、病気の原因となってしまうこともあるのです。飲み込んでしまう抜け毛の量を減らすためにも定期的なブラッシングが大事になります。
また、被毛がもつれやすい長毛猫は自身のグルーミングだけでは不十分となりやすく毛玉の原因にもなります。
このように猫にブラッシングを行うことで得られる効果はいくつかあります。具体的に効果を確認していきましょう。
猫の抜け毛対策になる

ブラッシング効果として抜け毛対策があります。
猫の毛は想像以上に抜けます。ブラッシングをしていないと猫が自分でグルーミングをしたときに飲み込んでしまう抜け毛が増え、病気になってしまう可能性もあります。また、抜け毛が多くなると家の掃除も大変になります。猫の健康や家の中が抜け毛だらけにならないように、定期的にブラッシングをしましょう。
【関連記事】猫の抜け毛が多すぎる。原因と対策&掃除方法についての記事はこちら。
皮膚を健康に保つ
猫のブラッシング効果として皮膚の健康維持があります。
ブラッシングによるマッサージ効果で、皮膚に適度な刺激が加わり血流が促進されます。血流の促進により、細胞で発生した老廃物が手際よく体外に排出されるようになります。つまり、「ブラッシングによるマッサージ効果で血流が促進され、新陳代謝を活発にし皮膚の健康に繋がる」という効果があるのです。
毛球症を防ぐ
ブラッシングの効果として、毛球症予防があります。
毛球症とは消化器の病気のひとつです。グルーミングなどで飲み込んでしまった被毛を上手く体外に排出できずに、胃や腸で絡まり合って大きな塊となって停滞してしまい、吐き出すことも排出することもできなくなってしまう状態です。症状としては、嘔吐や食欲不振があります。
そんな毛球症の予防として、ブラッシングが効果的です。ブラッシングをすることで、余分な抜け毛を除去できて、猫がグルーミングで飲み込んでしまう被毛を減らすことができます。
毛並みを整える

猫のブラッシングの効果として、毛並みを整えることもあります。
猫は自身でグルーミングをするため、ある程度毛並みが整っていることが多いですが、自身のグルーミングだけでは不十分な場合もあります。十分にできていない猫にとっては、飼い主さんがブラッシングすることでキレイな毛並みを保つことになります。特に被毛の長い長毛種では、毛がもつれやすく被毛が絡まることを防げます。また、被毛の艶もよくなります。
毛玉予防になる
ブラッシングによる効果として毛玉予防があります。
毛玉は特に長毛猫に起きやすく、抜け毛が身体からスムーズに離れず、毛と毛の間でからまることによりできてしまいます。猫の皮膚には、人間のように汗が出る汗腺はほとんどなく、油分や体臭を作る、ニオイのある汗腺がたくさんあります。そのため猫の持つ汗腺から出る汗は油分を含んでおり、汚れをくっつけやすく、毛と毛をからみやすくします。ブラッシングを怠ると、汚れが接着剤となって毛玉を生み出すのです。
ブラッシングをすることで抜け毛の絡まりを防ぎ、汚れを除去する効果も期待でき、毛玉予防に繋がるのです。
暑さ対策

ブラッシングの効果として暑さ対策があります。
季節が寒い時期から暖かくなる時期には、猫の被毛は生え替わります。換毛期といわれる時期で、この時期には大量の被毛が抜けます。特に暑くなる季節に向けて冬毛が抜ける時期には、しっかりとブラッシングすることで冬毛から夏毛への生え替わりを手助けすることができます。換毛期にはブラッシングをしなくても大量に毛が抜けるのですが、適切にブラッシングをすることで冬毛の抜け落ちと夏毛への切り替えを促進します。
つまり、ブラッシングによりしっかりと冬毛を取り除くことで、猫自身の暑さ対策になるのです。
リラクゼーション効果によるストレス軽減

ブラッシングの効果として、猫のリラクゼーション効果があります。
ブラッシングの特徴として猫のマッサージ効果もあります。多くの猫はブラッシングをされてうっとりすることが多いことからわかるように、マッサージ効果もあるのです。マッサージには血流促進やリラクゼーション効果もあり、猫自身もブラッシングが気持ちよく、ゴロゴロ喉を鳴らすようなこともあります。
猫が気持ちよいと思うようなブラッシングがきちんとできていれば、猫は嫌がりません。つまり正しく行なうことで、猫にとってリラクゼーション効果がありストレス軽減に繋がることでしょう。
飼い主さんとのコミュニケーション
猫のブラッシング効果として、飼い主さんとのコミュニケーションを図ることがあります。
猫のグルーミングには自身で行うものや、猫同士で行うアログルーミングがあります。アログルーミングは、知らない猫同士が行なうことはなく、仲が良く信頼関係が結ばれたもの同士が行う親和行動なのです。
一緒に暮らしている飼い主さんが猫にブラッシングを行うことは、アログルーミングの意味合いを持っています。猫にとって飼い主さんからのブラッシングは信頼関係を築けている証になっているのかもしれません。中にはブラッシングをすると、飼い主さんの手や腕を舐めてお返しのようにグルーミングしてくれる可愛い姿を見せてくれる猫もいます。
ブラッシングを通して猫とのコミュニケーションがとれます。猫との信頼関係構築のためにも定期的にブラッシングをしましょう。
猫のブラッシング頻度について

ブラッシングの頻度は、長毛種では毎日~1日2回、短毛種では毎日~週3回、最低でも週1回です。抜け毛対策のみならず猫の健康維持のためにも、できることなら毎日ブラッシングをおこないましょう。
抜け毛が多くなる換毛期ではブラッシングの回数を増やして対策をしてあげましょう。ただし、室内飼いの猫は換毛期のサイクルが著明ではないため、迎え入れた猫に合わせてお手入れをしてください。
前述のブラッシングの効果にあるように、猫のブラッシングには多くの効果があります。良い効果を最大限にするためにも、ぜひブラッシングの頻度を多くしていきましょう。
我が家のブラッシング事情

我が家には3匹の猫がいます。そんな我が家の猫のブラッシング事情について解説していきます。
毎朝の日課のブラッシング
我が家でのブラッシングは毎朝の日課となっています。もちろん朝以外でもブラッシングすることはありますが、朝は必ずおこなっています。
日課として決めてやり始めたわけではなく、朝の勤務前の時間でブラッシングをすることが多く、だんだんと習慣になって日課となりました。
具体的には、毎朝勤務前の時間に3匹のブラッシングをおこないます。朝の時間ですので短い時間で済ませています。時間にして10~15分程度です。
毎日ブラッシング続けた結果
毎日ブラッシングを続けた結果としてあげられることは、猫たちがブラッシング好きになったことです。
猫がブラッシング好きになり、朝の日課のブラッシングでは猫たちが走ってよってきてくれます。ブラッシングを催促するかのように近寄ってくるのです。猫飼いからすると、猫から寄ってきてくれることは、大変嬉しいことです。つまり猫との信頼関係が深まったと言えます。
一方、抜け毛対策の効果ですが、ブラッシングを毎日行なっていても家の中に抜け毛は落ちています。毎日ブラッシングしたからといって抜け毛がゼロになることはありません。当たり前のことですが、毛の抜け落ちを無くすことは難しいでしょう。ただし、猫が毛玉を吐くようなことはないため、抜け毛対策としてはよしとしています。
まとめ

猫のブラッシングは猫の健康維持や猫との快適な暮らしをしていく中で大切なお手入れになります。正しいブラッシング方法で行えていれば、毎日実施しても問題ありません。
日々のお手入れや猫とのコミュニケーションとしてブラッシングを取り入れて、幸せな猫ライフとなることを願います。
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