キャットフードで人気商品の『コンボ』
猫の食いつきはどうなのか?安全なキャットフードなのか?与えて大丈夫なのか?そんな疑問を持つ飼い主さんも多いことでしょう。
実際悪い噂や口コミを見ると、本当に体に悪くないか心配になりますよね。
この記事では、『コンボ』をローテションの1つとして飼い猫に与えている筆者がメリットとデメリットを解説し、安全性について評価しています。この記事を読むことで『コンボ』について知り、安心して与えることができるようになります。確認していきましょう。
安全であるが吐き戻しはある
結論から言うとコンボキャットは安全です。ただし、穀類を使用しているためアレルギーには注意が必要です。
実際に我が家の猫はコンボを食べて吐くことがありました。我が家の猫は、2匹中1匹が与え始めて2~3日後に吐きました。
幸い2回吐いた程度で、その後は吐くこともなくなり病院に行くまではありませんでした。おそらくフードの切り替え配分を誤り、新しいフードであるコンボを急に食べ過ぎた結果の嘔吐だと思います。猫自身も吐いた後も、コンボがよっぽど美味しいのか変わらず勢いよく食べていました。現在では吐くこともなくなったため、切り替えが早すぎた結果、吐いてしまったのではないかと結論づけています。
はじめて与えたときは、あまりの美味しさに猫もガツガツと食べてしまいます。つい与えたくなってしまいますが、吐くことに繋がってしまう可能性もあるため、切り替えは1週間程度かけてゆっくりと行ないましょう。さらに、コンボは穀類も含まれています。穀類は消化不良を引き起こし、嘔吐に繋がることも考えられます。
コンボの基本情報と特徴

「おいしものを食べさせたい」「喜んで食べ、それが健康につながる」「いつまでも健康でいて欲しい」そんなコンセプトから作られているコンボ。
「おいしさ」「喜び」「健康」がテーマ。「おいしさ&健康のコンビネーション」で20年以上のロングセラー商品となっています。
基本的な情報と特徴を確認していきましょう。
基本情報
商品名 | COMBO キャット |
分類 | 総合栄養食 |
原産国 | 日本 |
販売元 | 日本ペットフード株式会社 |
対応年齢 | 全成長段階 |
主原料 | 穀類、肉類、魚介類 |
穀類 | トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉 |
エネルギー | 360kcal/100g |
内容量 | 700g(140g✕5袋入り) |
公式 | コンボ 公式HP |
『コンボ』シリーズには総合栄養食の「コンボ」着色料・香料・保存料無添加の「コンボピュア」猫用おやつの「コンボプレゼント」があります。
総合栄養食の「コンボ」の種類は全28種類。140g(または120g)✕5袋入りの600~700gのものが18種類と、コンボ連キャットという35g✕4の10種類からなります。
特徴① おいしさのポイント
・4種のおいしさ粒
コンボの粒は4種類の粒からなります。いろいろな味や食感の粒で猫も飽きにくくなっています。魚の形で魚類からできているのかと連想させるもの。緑の小さい形で野菜を連想させるもの。肉類を連想させるものと普通の小粒といった4種類の粒があります。粒も全て小粒であり、食べやすい形状です。

・2種のコンボ素材
厳選した素材をブレンドしておいしさ向上しています。コンボ素材としては14種類(7種の厳選素材と7種のチップ)からなり豊富なトッピングとなっています。各パッケージごとにトッピングは決まっていますが、毎日飽きずに食べられるようになっています。

特徴② 健康のポイント
コンボは健康に配慮したポイントがいくつかあります。
マグネシウム
下部尿路の健康維持に配慮した、低マグネシウム設計であることです。AAFCO(米国飼料検査官協会)が公表している2016年度版の栄養基準によると、マグネシウムの最低摂取量は子猫で0.08%以上、成猫で0.04%以上とされています。最低摂取量が基準として設けられていますが、多すぎる場合は結石となるリスクが高まるため0.1%程度がよいとも言われています。コンボは成分表によると 0.12%であることがわかります。
オリゴ糖
おなかの健康維持に配慮して、腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖を配合しています。オリゴ糖は消化酵素では分解されずにそのまま大腸に届く特徴を持っています。大腸に届いたオリゴ糖は、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌のエサとなり、善玉菌の数が増えることに役立ちます。
クランベリー&ハーブ
また、健やかな毎日のためにクランベリー、3種のハーブが配合されています。クランベリーは膀胱炎や結石の予防効果が期待できます。3種のハーブについては、原材料の表記によるとタイム・ディル・フェンネルの3種が配合されています。これらのハーブは消化促進や食欲増進、抗炎症作用が期待されます。
コンボのデメリット

長年売れ続けているコンボですが、デメリットと感じる点もあります。デメリットもしっかりと確認しておきましょう。
栄養成分
コンボの栄養成分です。猫に必要なタンパク質はAAFCO基準で26%以上とされています。近年の研究では、猫本来の食性を考えると、より高い割合のタンパク質が必要と言われています。それをふまえると、コンボは推奨されている基準内ではありますが、タンパク質がやや低値であることが気になります。
かつお味・鮭チップ・かつお節添えの成分は以下の通りです。
成分表
タンパク質29.0%、脂質9.0%以上、粗繊維3.0%以下、灰分9.0%以下、水分10.0%以下、カルシウム0.9%以上、リン0.8%以上、マグネシウム0.12%(標準値)
360kcal/100g
原材料の質
かつお味・鮭チップ・かつお節添えの原材料は以下の通りです。
穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、小麦タンパク)、肉類(チキンミール、牛肉粉、豚肉粉)、魚介類(フィッシュミール、カツオブシ、フィッシュパウダー、魚肉すり身(鮭を含む)、鮭エキス、マグロエキス、小魚粉末、カツオ節粉、カツオエキス、シラスパウダー)、油脂類(動物性油脂、植物性油脂)、豆類(脱脂大豆、大豆タンパク)、でん粉、食塩、オリゴ糖、ハーブ(タイム、ディル、フェンネル)、野菜類(トマト、ニンジン、ホウレンソウ)、クランベリーパウダー、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、銅、亜鉛、ヨウ素)、ph調整剤、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D、E、K、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、コリン)、ソルビトール、酵母細胞壁、調味料、着色料(紅麹色素、二酸化チタン、食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色5号、食用青色1号)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、グルコサミン、コンドロイチン
気になるポイントとして第一主原材料で穀物類があることがあげられます。穀物は猫にとっては消化が難しく下痢・嘔吐を引き起こす可能性もある原材料です。アレルギーを持つ猫もいることから、近年はグレインフリー(穀物不使用)のフードも多く発売されていますが、コンボは穀物類を使用しています。口コミなどで「食べた後に吐いた」などありますがアレルギーを持つ猫には注意が必要です。
また肉類や魚類には、ミール肉が使用されています。ミール肉に関しては、少なくとも人間が食べることができない部位も含まれているため、気になる飼い主さんも多いでしょう。曖昧な点も多く不安になる「ミール」ですが、効率的にタンパク質を摂取できるメリットもあります。
添加物の使用
添加物で気になるポイントとしては、着色料です。コンボに着色料として使用されているのは、6種類あります。もちろん全ての着色料は基準内であり、猫が食べても問題ない量であることは間違いありません。問題はないのですが、猫にとって着色料は不要です。猫は見た目や色で食事をしませんから、決して猫のために使用してるとは言えないのです。
紅麹色素
紅麹色素は、日本においては厚生労働省によって指定添加物として認可されています。猫に対して長期的に使用した場合の危険性はよくわかっていません。EFSA(欧州食品安全機関)は紅麹に含まれるモナコリンを1日3mg摂取し肝臓や筋肉に悪影響が出たケースの報告もあります。
二酸化チタン
二酸化チタンは、日本においては厚生労働省によって指定添加物として認可されています。国際がん研究機関によって、口ではなく肺から吸い込んだ場合発がん性が疑われるとされています。
食用赤色102号
食用赤色102号は、日本においては厚生労働省によって指定添加物として認可されています。国際がん研究機関によって発がん性は確認されていません。EFSAによる2018年の調査では、キャットフード1kgあたり31mgまでは安全という結論が出ています。
食用赤色106号
食用赤色106号は、ほぼ日本でしか添加物として認められていません。そのため、国際がん研究機関による発がん性の検証もありません。
食用黄色5号
食用黄色5号は、日本において厚生労働省によって指定添加物として認可されています。国際がん研究機関によって発がん性は確認されていません。EFSAは猫における最大安全量を1kg中165mgと推計しています。
食用青色1号
食用青色1号は、日本において厚生労働省によって指定添加物として認可されています。国際がん研究機関によって発がん性は確認されていません。1kgあたり含有上限が300mgまでとされています。
コンボのメリット

コンボのメリットを確認してみましょう。
食いつきがよい
コンボのメリットのひとつとして猫たちの食いつきがよい点です。
フード自体も4種類の粒からなり、2種類のトッピングもなされていることから、猫も飽きずにおいしく食べられるようにできています。もちろん個体差はありますが、猫から人気が高く食いつきの良いフードです。
ラインナップが多い
コンボはラインナップが多く猫も美味しく新鮮に食べることができます。
コンボキャットのラインナップ一覧です。全部で18種類あります。
コンボキャット 18種類 | アソート | 6種類 | シーフード かつお節 下部尿路の健康維持 毛玉対応 11歳以上毛玉対応 15歳以上毛玉対応 |
子猫 | 1種類 | 子猫用ミルクチップ | |
健康維持 | 2種類 | 下部尿路の健康維持 腎臓の健康維持 | |
毛玉対応 | 2種類 | 毛玉対応まぐろ味 毛玉対応かつお味 | |
高齢 | 2種類 | 毛玉対応11歳以上 毛玉対応15歳以上 | |
肥満 | 1種類 | 肥満が気になる猫用 | |
通常 | 4種類 | まぐろ味 カニカマ小魚添 まぐろ味 かつお節小魚添 かつお味 鮭チップかつお節添 まぐろ味 熟成かつお添 |
コンボキャット連パックのラインナップ一覧です。全部で10種類あります。
コンボキャット 連パック | 子猫 | 1種類 | 子猫用ミルクチップ |
健康維持 | 2種類 | 下部尿路の健康維持 腎臓の健康維持 | |
毛玉対応 | 2種類 | 毛玉対応かつお節添 毛玉対応小魚添 | |
高齢 | 1種類 | 毛玉対応11歳以上 かつお節添 | |
通常 | 4種類 | 海の味わいカニカマ 海の味わいかつお節 海の味わい鮭チップ 海の味わい熟成かつお |
安心の国内製造
コンボは安心の国内製造です。工場は静岡県にあり、最新鋭のペットフード専用工場として、コンボを含む「日本ペットフード」の主力商品を製造しています。工場では国内最大のペットフード専用クッキングマシーンや自動包装ラインを備えており、高品質な商品を供給しています。
また安心安全への取り組みとして、食品安全目標を設定し食品安全マネジメントシステムとして管理されています。国際規格にも裏付けされており、安心安全な商品を届けてくれています。
コンボをおすすめしない人

飼い主さんや飼っている猫によってはコンボをおすすめできない場合もあります。どのような場合がおすすめできないのか確認してみましょう。
穀物アレルギー
穀物アレルギーがある猫にコンボはおすすめできません。デメリットでもご紹介しましたが、コンボの第一主原料は穀類になります。そのため穀物アレルギーのある猫に対してはコンボはおすすめできません。穀物アレルギーがある猫の場合は、グレインフリーのフードを選ぶようにしましょう。
コンボシリーズにはグレインフリーの商品はありません。グレインフリーのキャットフードをお探しの場合はこちらを確認してみてください。
健康志向の飼い主さん
添加物が気になったり、よりよい素材のものを与えたいと考える健康志向の飼い主さんには、コンボはおすすめしません。あくまでも市販品として健康に配慮された低価格帯の商品なので、より良いものを求める場合は、他にもたくさんあるのです。価格に対しての品質は十分ですが、健康を気にしてより良いフードを与えたいと思う飼い主さんであれば満足できないかもしれません。添加物が気になる場合はコンボシリーズのコンボピュアもおすすめです。さらに健康志向の飼い主さんはプレミアムフードを確認してみましょう。
食が細い猫
コンボは標準的~やや抑えめなカロリーですので、食が細くあまり食べたがらない猫の場合は栄養が不足していないか心配になります。カロリーが高めのフードに比べると、コンボだけを与えた場合には多く摂取する必要があるため小食の猫にはおすすめできません。
例えば3kg成猫の1日のコンボ食事量目安は、55gになります。55gを2~3回に分けて与えるため、1回量は18~23g与えることになります。一方、コンボよりもカロリーが高いあるフードでは、3kgの食事目安量は45gと記載してあるものもありました。1日約10gの違いがあることになります。食が細い猫にとってはたくさん食べる必要があるコンボは向いていないかもしれません。
食が細くコンボを必要量食べることができない場合は、おやつなどの補食で栄養素をおぎなうようにしましょう。
コンボがおすすめな人

コンボキャットをおすすめできる人はどのような人なのでしょう。
キャットフードを気軽に買いたい飼い主さん
コンボはスーパーやホームセンター、ドラッグストアなどの実店舗でも購入できますし、ネットでも気軽に購入できます。特に実店舗で売っているため、買い物ついでや猫グッズ探しのついでに購入することもできます。値段もリーズナブルであるため、気軽にキャットフードを購入したい飼い主さんにはおすすめです。
メジャーなキャットフードであるため置いてある店舗も多く、万が一家のストック切れの場合にも、購入しやすいとうい利点もあります。
多頭飼いの飼い主さん
リーズナブルなキャットフードであるため、多頭飼育をしており「食費をなるべく抑えたい」という飼い主さんにはおすすめです。
コンボは4kgの猫に対する食事量の目安は1日70gです。もちろん体重にもよりますが、仮に4kgの猫2匹居た場合には、140gの小袋を2匹で1日1袋程度消費することになります。
多頭飼育している場合は猫にかかるお金も、猫の数だけ増えてしまいます。物価高騰によりキャットフードを含めいろいろなものの値段が上がっているのは事実です。コンボは比較的リーズナブルなため猫の食費を抑えたい飼い主さんにはおすすめです。
食べ過ぎる猫
コンボは栄養成分的には基準をクリアしているものの、カロリーもやや低めな設定です。そのため、ご飯を食べ過ぎてしまう猫や、たくさん食べないと満足しない猫にとってはコンボがおすすめです。
猫の食べ過ぎは肥満に繋がってしまい、健康問題のリスクが高まってしまいます。猫の健康を守るためには肥満を予防する必要があります。コンボはカロリーもやや低めな設定であり、肥満傾向や食べ過ぎる猫にはおすすめできるフードです。
コンボでよくある質問
コンボでよくある質問です。
Q.コンボは着色料を使用しているが大丈夫?
A.人に使用許可のある着色料が使用されており、基本的には大丈夫です。ただし、着色料は猫に対しては使用する意味はありません。使用されている理由としては、色味を統一して製品の均一化を図り飼い主さんからのクレームなどの問題を減らすこともあります。特に日本人は色に敏感であり、色の見た目が悪いと食べたくなくなることもあるのです。また、日本で許可されている着色料が世界的には使用禁止になっていたり、基準がズレている面もあります。
Q.コンボのトッピングの小魚は何が使われているの?
A.多くの小魚はイワシです。マイワシやカタクチイワシが使用されているようです。小魚やかつお節が使用されたフードに関しては、それらを含めた全体としての栄養バランス調整されています。
コンボの購入方法

コンボキャットは実店舗でも販売していることが多く、比較的購入しやすいフードです。スーパーやディスカウントストア、ホームセンターでも販売しており気軽に購入できます。もちろんネットでも販売しており、定期便やセール期間での購入はお得に買える可能性があります。
実店舗では価格が違うことも多いため、価格調査を行なうことでよりお得に購入することができます。
我が家でのコンボ事情
3匹の猫を飼っている我が家でのコンボ事情についてご説明します。3匹のうち1匹は偏食であり、1つのキャットフードしか食べませんが、他の2匹はコンボを食べています。
コンボは猫たちに人気のご飯
コンボは我が家の2匹からは大人気です。大人気なご飯なのでローテーションの主力であり、常に数袋はストックしています。特によく食べる猫はコンボが大好きです。
我が家の猫に人気・不人気なコンボの種類
我が家で人気のコンボキャットは、「まぐろ味・かつお節・小魚添え」です。どのコンボキャットもよく食べていますが、特に「まぐろ味・かつお節・小魚添え」は食いつきが良いです。
反対にあまり人気がないものは、トッピングのカニカマです。食べないわけではないのですが、カニカマは食べ残していたり、給餌皿の周りに落ちていることが多いです。
あくまでも我が家の猫たちに人気・不人気の種類であり、全ての猫にあてはまるわけではないのでご注意ください。
※我が家での人気のフードのシーバデュオについての記事はこちら
まとめ
コンボキャットはリーズナブルで購入しやすいキャットフードです。多頭飼育している家庭にもおすすめのフードです。猫たちからも大人気のコンボ。穀類や添加物の使用が気になる点ですが、その点を納得できる飼い主さんはぜひコンボキャットを試してみてください。
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